ドイツご出身の文筆家であるマイン・メンケラインさんと、東京大学教授の柳原伸洋さんをゲストに招き、ドイツの移民・難民問題や、極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」の伸長について詳しく議論されています。
動画の主な内容は以下の通りです。
1. ドイツ国民の現状と既存政党への失望
- 国民の疲弊と諦め: ゲストがドイツから帰国した際の印象として、昨年は「とにかく疲れている」という感覚があったが、今年は政府が代わっても生活が大きく変わらないことへの「諦め」を感じたとしています [03:06]、[04:21]。
- 既存政党への不満: 社会民主党(SPD)などの既存政党は、高齢者のための政治ばかりしているという社会的なムードがあり、若者を中心に失望感が広がっています [14:58]、[13:07]。
- AfDの躍進: AfDは、政権への不満を背景に、選挙後には一時的に世論調査で支持率1位に躍り出るなど、全国的に支持を拡大しています [17:11]、[10:39]。
2. 移民・難民問題の「リアル」
- 移民と難民の区別: 日本のニュースでモヤモヤするところとして、移民(労働者として移住)と難民(戦争や経済的理由で離散)の区別ができていない点を指摘しています [23:33]、[00:43]。
- 受け入れ体制の限界: 2015年の難民危機時には、経済的にまだ余裕があったドイツですが、コロナ禍とウクライナ戦争による経済状況の悪化(ガス価格の高騰など)が重なり、難民受け入れに対する国民のストレスと限界が来ています [29:16]、[29:45]、[29:55]。
- 難民に対する壁: ミュンヘンでは、難民の一時滞在施設と地元住民との間の「音の問題」などを理由に、壁が建設された事例が紹介されました [26:21]。
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